備忘録 of Making 5
主材料 余談

 フィギュアを作るに当たり、試したこと&失敗したことを書き留めるページです。
 これから書き留めることは、参考になる、というよりかは初心者は
 こんな失敗もするねん。という程度にとらえて経験者の方には笑っていただき
 同じく初心者の方には"気を付けるべし"と感じていただければ
 郡津としては幸いです。

モデル"みかん"からG4thさんも愛用されているスカルピーに
主材を変更いたしました。最大の理由は
時間が省略できるかな?と感じたからなんですが、
結論から申し上げますと時間はまったく変わりません。

まず大きな形で体全体を作り上げるだけなら
2日程度でできました。「こりゃあ、いいや」と思ったんですが
そこが落とし穴でして、こいつはオーブンで焼き固める
いわゆるオーブンクレイなんですが、固めた後の質感が
なんとなく硬質ラバーに近くファンドでやるような削りの
方法があまり使えません。(やすりがすぐに目詰まる。)
で、どうしたか。いろいろ試してみるとセラカンナが
意外に使えることが判明。ただ、本当にカンナ的に削れますので
局所的に狙い撃ちで処理するのは不可能かも。
というわけで、実は"みかん"、削るつもりで"クレス"より
ちょい大きめに作ったんですが結局、やや大きいままでの
取扱になりました。まぁ立ち位置からも"おにいちゃん"モードと
いうことで丁度いいかと。orz

というわけで、何とか原型を作りサフ塗装の工程まで持ち込むことができました。
結論としてそこまでの時間は、ファンドと差がありません。
好みの分かれるところかと。

主観をまとめますと

名称 種類 削れる 盛れる 硬化時間 価格 備考
スカルピー オープンクレイ × 硬化にオーブン要
ファンド 粘土 × とりあえず平均点。保存が難
モリモリ ポリパテ × 臭いがきつい。複雑な形状を
いっぺんには作れない

…一長一短がありますね。これだけ見るとスカルピーは悪そうなんですが、
例えば効果前に作業を途中で止めて1週間後に続ける、
なんてのはスカルピーにしかできません。時間という要素では
スカルピーに負けるものは無いかと思います。

後、分割前の立体形状が自立不可ならば芯材はあったほうがいいです。
"みかん"は分割するに当たっては胴体部で分割する予定でしたが
中に仕込んだピアノ線がぶった切れず
(後にピアノ線のことを硬線と呼ぶことを知って愕然とする。)
前回にもまして超立体的な無理型を構成することになりました。
(胴体型だけで型3KG)
こういったときは素直に別に芯材を作るほうがいいです。
ただし、スカルピー・ファンドは硬化後がもろいのでそのままでは
芯材そのものには適しません。ちょい太目のアルミ線が個人的には
限界かな。

後、個人的に好きな主材料としては木部用パテがあります。
そう、うちでは、副材料じゃなく主材料なんです。
こいつはちょい粘り気が強いものの硬化時間が恐ろしく早く(5分)
それなりの硬度があるので芯材にもなり、その上
硬化途中&直後なら素敵にザクザク削れてくれるナイスな素材です。
混ぜる前はすごく臭いますが、入手性がよく
流通回転もよいので外れにあたることはまずありません。
スカ派の思考思想に合い易い素材だと思います。
ぶっちゃけ今度こいつだけで、ちっこいやつを作ってみようかと
思ったりしています。